クリスキット 真空管プリアンプマークⅥカスタムのフルレストア品です。
クリスキットの真空管プリアンプを前回・前々回にこれが最後と言い出品していましたが、今回は今年の春先に廃業した瀬田無線さんが扱っていた部品の一部がラジオデパート地下のゼネラルトランスさんコーナーの一角を使って販売再開した記念でレストアしたもので、本当にこれが最後の出品です。（DACとかの製作に比べればまだいいのですが、それでもフルレストアは塗装の剥離等も含めて大変ですので） 信号基盤は比較的良好でしたのでそのまま使用、真空管基盤と電源基盤を新たにガラスエポキシ基盤で製作し部品は抵抗やスチコンの使いまわしもありますが９ピンソケットは新品を使用、オイルコンと電解コンデンサーは桜屋電気商会で扱っているフィルムコンと復活瀬田無線さん扱いのチューブラ電解コンを使い仕上げました。（以前使用したフィルムコンのEROやASC、アムトランスの角形の物とかは廃品や一部定数の物が無くなっていますので今後はさらに製作が難しくなるかと思います）ロータリースイッチは一回ばらして接点を磨き直し、電源スイッチは不良でしたので手持ちの物を使い組み立て直してあります。（そのため電源スイッチの切り替え角度がオリジナルと違います）シャーシ塗装は内部を白に外部をグレーハンマーネット塗装仕上げ、側板は突板シートを使用して仕上げています。基板のエッチング液・塗装の剥離剤（スケルトン）もなくなりましたのでこれで最後です。 クリスキット真空管プリアンプに使用されている基板について、コストの関係でしょうか真空管基盤と電源基盤はベークライト基盤ですので、最後の写真２枚に掲載したようにセメント抵抗による基板焼けとか基盤自体の反り返りが必ず出ます。この部分は本当にガラスエポキシ基板で作り直した方がいいかと思います。 電波技術の掲載号のコピーと電源コード（本来のコード端子は入手できませんでしたので他からの差し込みコードになります）をお付けします。