帯山与兵衛作、色絵草花文花瓶 約100年前に欧米に渡った京薩摩（帯山）の里帰品とは異なる日本国内で流通した数少ない作品の一つ。そのため海外への往復の負担が無く100年以上前の作品でありながら、奇跡的にほぼ新品状態を保っています。 京薩摩は、明治時代の京都で製造されたもので、主に欧米諸国に輸出された色絵陶磁の俗称で、洗練された優雅なもので、精緻で豪華絢爛なものが数多く見受けられます。 帯山与兵衛(九代目)は、明治5年頃に京都の粟田焼の名家の錦光山が輸出陶磁を製造したのと同時期に、神戸の外国商館に販売して、欧米に輸出していました。 輸出品には窯印(下地銘)の横に筆字(上絵銘)で大日本帯山製と記されています。 本品は、それとは異なる窯印のみの物です(海外へ流出させたくないという思いがあったのかもしれません)。 帯山家は、江戸時代後期には禁裏御用も務めたことのある京都粟田口の陶家になります。 百年以上前の物でありながら新品のようなほぼ完璧な美品。 非常に細かく繊細な絵が、しかも一つ一つ立体感をもって描かれています。小さな葉の一枚一枚が指にしっかりとかかります(※気の遠くなるような時間の作業です。この点はぜひ注目して他の作品と比較して御覧になってみて下さい)。そして最も驚かされるのは、草花の茎の一本一本が宮本武蔵の枯木鳴鵙図のように何のブレもなくなだらかに一気に描かれている所です。 (また、上部の金彩は所々剥げているというわけではありません。最初からその様なデザインとなっています) 凝縮された繊細な作業量が桁外れで見れば見るほど見事な物です。 高18.5cm 最大径13cm 口径(外)7.7cm 口径(内)6.5cm ※計測値はおおよそ 箱はありません。厳重に梱包してお届け致します。 京薩摩　薩摩焼　京焼　帯山　帯山与兵衛　里帰品　明治　清水焼　瀬戸焼　九谷焼　有田焼　マイセン　ロイヤルコペンハーゲン　ロイヤルドルトン　エインズレイ リチャードジノリ　ビレロイボッホ　ウェッジウッド　乃りたけ 香蘭社　たち吉　萬古焼　美濃焼　壺　花器　水盤　花瓶　飾皿　工芸品　アンティーク　ヴィンテージ　国宝　文化財　重要文化財　茶道　茶道具　華道　華道具　人間国宝　#京薩摩　#薩摩焼　#花器 #水盤　#花瓶 #壺　#人間国宝